2010年02月07日
テニスダブルスの戦術4.リターン側の雁行陣前衛の動き
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あなたのパートナー(4)が打ってよいリターンのコースはいくつかあるのですがこれについてはまたそのうちお話します。この中で、最もオーソドックスなのは相手の前衛(2)にとられないようなクロスのリターンです。しかしながら、相手のサービスが良かったり、あなたのパートナーのリターンがうまくいかなかったりすれば甘いコースにリターンがかえってしまうこともよくあるでしょう。これは前回お話したサービス側の前衛(2の位置)が相手のリターンがクロスに返ってきたときにとるべき防御の位置と同じです。図ではCの位置になります。
ポイント:味方の後衛(4)がリターンを打つときは後方センターよりにポジションをとる。
最も初級者はおそらくAに位置し、すこしテニスをやったことがある人は少し後ろにポジショニングすることを習っているのでBに位置するかもしれません。パートナーのリターンが甘くセンターに返ってしまったときには(図4-2)、Aの位置は最悪で相手の前衛(2)のポーチの的(黄色の点線)になってしまいます。Bは逆クロス(黄色の点線)をカバーできるのでまだましですが、この位置では相手の前衛(2)はセンターにボレー(黄色の実線)するだけで簡単に決められてしまいます。(センターが最もネットが低いことと角度をあまり変えないボレーのほうが簡単)。AやBの位置にいればセンターのボレーをカバーすることはできません。Cの位置にいればこれを返すことができる可能性が出てきます。また、パートナーがストレートのリターンエースを狙ったとします(図 4-3)。
相手の前衛(2)が少し知識があれば1歩サイドに寄っているのでこれを(黄色の実線)の方向にボレーすることができます。この際もA・Bの位置では全くカバーすることができません。Cの位置にいればこれをカバーすることができます。相手の前衛(2)がさらに技術がある人があればショートクロスに(黄色の点線)ドロップボレーを決めてくるかもしれません。これは、ある程度予測をしないと取れないのですが、ボレーする際のラケット面から予測できれば、ドロップボレーは速度が速くないのでカバーすることができます。「パートナーのリターンが悪い」で終わらせるか、パートナーのミスをカバーするかはあなたのポジショニングしだいなのです。
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